患者さんはその歯科医院がどんな治療を行っているかを知りたがっています。
知人や近所伝いの口コミによる来院が理想ではありますが、なかなかそうはいきません。
ですから、治療を希望されている方の多くは、歯科医院の情報を得るためにインターネットから歯科医院を探すことになります。結果、ホームページには、歯科医院で行っている治療内容を、「できる限り具体的に」「できる限り数多く」表現することが大切になります。
自分の通える範囲で、もしくは全国規模で探している場合でも、今の自分の症状に最も適するであろう歯科医院を探しています。
患者さんは、
- その歯科医院へ行けば、自分の症状は改善するのか?
- 治療法は知っているが、どこの歯科医院なら治療してくれるのか?
を知りたいのです。
ホームページから来院してもらうためには、症例写真などの治療実績や治療法の詳しい説明などの判断材料を充実させることが必然の作業になります。
歯科医院の“ありのまま”を“そのまま”書くだけです。
ご自身の歯科医院のことは、先生が一番良く知っているはずです。
ホームページ制作を検討する場合には、一度客観的に自医院を見つめ直してみることがとても大切です。「なんとなく作る」ことは絶対にやってはいけないことです。
無責任と思われるかもしれませんが、弊社制作スタッフは貴医院で働いているわけではありませんから、ご依頼いただいた段階では、貴医院に関する知識は持ち合わせていません。そして、この弊社でも聞きたい情報を患者さんは知りたがっているわけです。
ですから、「院長あいさつ」はもちろん、「診療方針」や「治療へのこだわり」など、しっかりとご検討いただく必要があります。
何でもいいです。まずは伝えましょう!
例えば、
- 著名な先生から直接治療を教えてもらった。
- 開院して60年、2代目として地域の皆様にずっと通っていただいている。
- 患者さんから信頼されているスタッフが多いことが自慢。
- 実は院長が子供に人気。
- 院内感染予防を徹底している。
- 待合室と診療室には、院長こだわりの絵が飾ってある。
など、歯科医院でしか分からない情報はたくさんあると思います。
このような細かい情報の積み重ねが、近隣の歯科医院とホームページで差別化していくために大切になのです。趣味でも何でも結構ですので、お気軽にお伝えいただければと思います。
個性のないホームページは、どうしても似通ったものになってしまい、「家から近いから」「ホームページの見た目がキレイだから」など、治療法や歯科医院の中身以外の理由による来院へと繋がります。そのような理由で来院した患者さんは、1度通って気に入らなければ、すぐに他の歯科医院に乗り換えてしまいます。
丁寧に自費治療の説明をしても来院されず、実は他の歯科医院で治療を行っていた。などと残念なことにもなりかねません。
「患者さんに選ばれるホームページ」を作るためには、「先生の努力とご協力」が必ず必要になります。
上手な文章は必要ありません。「治してあげたい。」「当院を知って欲しい。」という気持ちをありのまま患者さんに伝えましょう。
医院の雰囲気を伝える写真を必ず掲載しましょう。
患者さんから見て、歯科医院は密室です。
先生はオープンにしているつもりでも、こっそり医院の中を覗いたりでもしない限り、医院内の雰囲気を想像することも、院長やスタッフがどんな人達なのか見ることもできません。
小さい頃に嫌な思いや痛い思いをしていたら、なおさら近寄りがたい場所になっていることでしょう。
このような状況を少しでも改善するためにも、ホームページは重要な存在です。
院長写真の掲載はもちろん必要ですが、「集合写真」「説明中の様子」「治療中の様子」「顔出し可能な患者さんの笑顔」など、医院内・設備以外の写真を掲載することで、医院の雰囲気がとても伝わりやすくなります。
患者さんに、「来院して治療を受けている状況をイメージさせる」ことが大切なのです。
誰でも初めて行く場所はドキドキしますし怖いと思いますよね。その原因は、そこにどんな人がいて、どんな雰囲気なのかをイメージできないからです。
医院の雰囲気や治療法なども含めて、患者さんに予習をしてもらってから来院いただければ、とてもスムーズな診療ができると思いませんか?
そして、原稿をご自身で作ることによって、ホームページを見て来ていると判断できた患者さんに対して、記載内容に関するお話しを容易にすることができます。
自費治療を勧めたい際には、
「ホームページに治療内容が詳しく掲載されているから見ておいてね。」
といった使い方もできるのです。
具体的には、どんな写真が効果的でしょうか?
「ウチは昔ながらの歯科医院だからあんまり撮る場所がなんだよね。」
という先生もいらっしゃるかもしれませんが、人物写真で医院の雰囲気を作り出して、カバーすることは十分に可能です。
医院情報として、「医院外観」や「診療室内」、「様々な機器類」の写真は医院そのものの雰囲気を伝えるための大きな材料となりますが、人が動いている様子を掲載することで、温かみが生まれ、見た方に安心感を与えることができます。
院長先生の場合には、
- 治療している様子。
- モニターを見ながら説明している様子。
- スタッフとの連携をとっている様子。
など。
スタッフの場合には、
- お口のクリーニングをしている様子。
- 患者さんと談笑している様子。
- 受付で問診表を受け取っている様子。
など何でも良いのですが、このような写真があると非常に伝わりやすくなります。
患者さんの承諾を受けて顔が写らないように撮ったり、スタッフや家族に患者役をお願いするなど、様々なシチュエーションでの撮影が考えられます。
また、可能であればスタッフ全員の集合写真も掲載しましょう。
歯科医院のスタッフの多くは女性ですから、写真撮影に対する条件は厳しいかもしれませんし、言いにくかもしれませんが、可能でしたらお願いしてみましょう。
そして、撮影する際には、もちろん笑顔は必須です!笑顔がないことでせっかくの集合写真がマイナスになりかねません。
最近では、スタッフ一人一人、名前・年齢まで掲載しているようなホームページが結構ありますが、個人を特定するような内容の場合、危険を伴うことが想像されるため、弊社ではあまりお勧めしておりません。
どうしても一人ずつということであればもちろん制作いたしますが、似顔絵という方法もあります。
症例写真は必須です。
お口の状態が悪くて、歯科医院のホームページを見ている患者さんは、
- 自分と同じ症状の人はいないだろうか?
- 治療を受けた場合、どのくらい改善するだろうか?
といった情報を探しています。
求めていた治療情報があっても、ここで写真があるのと無いのでは、説得力が全然違います。
例えば、ネイルサロンのホームページには、必ずネイルデザインの写真があり、美容室のホームページには、カットモデルの写真があり、その店舗の実力をアピールしています。
歯科医院にも同じことが言えます。
特に最近では、症例数をアピールするホームページやブログが増えてき始めています。しかし、まだごく僅かの先生が行っているような状況です。ですから今が他の歯科医院と差を付けるチャンスと言えるでしょう。
掲載しないことは、他の歯科医院へ患者を譲るようなことにもなりかねません。
症例写真以上にアピールできる内容があれば別ですが、写真による説得力を捨ててしまうのは非常にもったいないことです。もちろん、あまり症例を出したくない先生もいらっしゃると思いますが、無いよりはあったほうが良いと断言できます。
集める方法はいくらでもあるはずです。
公開当初は数枚程度でも構わないと思います。特に矯正などは年月がかかりますから、足りない写真は日頃の診療でじっくり撮り溜めしていけば良いのです。
また、やりたくても患者さんのプライバシーなどを気にされている先生もいらっしゃると思います。
掲載することへの断りを入れた上で、歯科グッズのプレゼントや治療費を多少安くしてあげるなど、何かしらの対応で掲載の承諾を得ることは可能だと思います。
症例写真の掲載は、患者さんにとってマイナス面はなく、その治療によりどれだけ改善したかを知ることができますし、ホームページ上では、潜在的な患者さんに対してアピールしていくことができるのです。